大奥 8巻 ”3分で分かる” ネタバレ&感想
大奥 8巻 ”3分で分かる” ネタバレ&感想
数年前に映画化され、話題を呼んだこの漫画。
今回は8巻のレビューです。
男女逆転という奇想天外なこの漫画。
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ここからは8巻のネタバレ
八代将軍として名高い徳川吉宗は、上げ米や参勤交代という新たな制度を設け、空だった幕府の金蔵にもお金が戻って来ました。
そして、吉宗が成した最も大きな功績は、日本以外のこの世には男女がほぼ同数居るという事に気付いたことでしょう。
吉宗は赤面疱瘡を撲滅すべく、貧しい者たちの為に養療所を作るという名目で この風土病の研究に取り組ませました。
この事が後に、平賀源内らの手によって赤面疱瘡を根絶する道の最初の一歩となったのです。
吉宗は三人の女児に恵まれ、行く末は安泰かと思われましたが、そこは大奥。
長女の家重は、言葉もろくに話せない上に気性も荒く酒好きの好色だったのです。
その為、家重は長女であるにも拘わらず、御老中の中から御病重篤につき廃嫡にすべきだとの声もあがっていました。
そんな家重の御子姓を、懸命に勤めたのが後の田沼章次です。
田沼章次が子供時代に
「家重の心を一つも分かってあげられない、皆に馬鹿にされながら生きるのは辛いだろう、私だって家重の事を困った人だと思っている、そんな自分に家重の御子姓は勤まらない」
と暇を申し出る場面は心を動かされます。
そんな田沼章次だからこそ、将軍吉宗は後の日本にとっての重大事項を任せる事にしたのでしょう。(これは次巻で)
聡明な次女宗武も、自分こそが次期将軍だと信じて疑わず、姉である家重は体が思うように動かないにも拘わらず将軍に付かなければならないという重圧から心が荒んでいる、母が家重を廃嫡すれば楽になるだろう…と、綱吉時代から大奥を知り、現在は御年寄となった杉下の前で洩らします。
母である将軍吉宗は、家重にハッキリと「次の将軍はそなたじゃ」と告げ、約束通り九代将軍の座に就きますが、酒色に溺れた無能な将軍としてその一生を終えます。
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