大奥 6巻 ”3分で分かる” ネタバレ&感想
大奥 6巻 ”3分で分かる” ネタバレ&感想
数年前に映画化され、話題を呼んだこの漫画。
今回は6巻のレビューです。
男女逆転という奇想天外なこの漫画。
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ここからは6巻のネタバレ
大奥第六巻は、五代将軍綱吉から六代将軍家宜(旧名は綱豊)代替わりし、世の中の大きな移り変わりを描いた巻になっています。
六代将軍に就く綱豊は、民衆からの支持も厚く、五代将軍の綱吉自身も嫌ってはいなかったものの、綱吉の父である桂昌院の若き頃の恋敵の孫に当たる女であることから、次期将軍は紀州の綱教だろうと、暗黙の了解がありました。
将軍綱吉の評判は地に落ちており、ある晩、寝屋を共にした男に命を奪われそうになります。
悪化した貨幣を改鋳して世に溢れさせたり、生類憐みの令によって野良犬に与えるえさ代が一万両を越えるなどして財政を圧迫する 世継ぎも生めない男狂いの失政を重ねる愚将軍と罵られ、武家から片田舎の百姓まで国中の皆がお前の死を願っていると言われた綱吉。
その晩、綱吉は大奥総取締の右衛門佐に胸中を打ち明けます。
「ああ本当に、なんで私は生きているのであろうな」
「間者の言っていた事はみな正しい。私は結局この世で何一つ後の世に継ぐ事が出来なかった。よき政を行う事も出来ず世継ぎを残して徳川の世を盤石にする事も出来ず…
将軍として女として、人に望まれた事は何一つ出来なかった…」
この言葉から、将軍という職務がいかに孤独で周りに縛られているか、世継ぎや、政策で何かを残せたとしても、思い人と結ばれる事もない人生は虚しさの連続なのではないかと感じさせられました。
一説によれば、大奥総取締である右衛門佐は、綱吉の側室でもあったのではないかと言われていますが、真実を知る者は誰もいない___と、この章は括られています。
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